いざというときでも焦らない知識!?葬儀場の関連情報を初心者にも分かりやすくご紹介

葬儀場とは、お通夜・告別式・葬儀式を執り行うための専用の施設です。
ただ、一口に葬儀場といっても民間企業が運営している民営と自治体など行政が運営母体になっている公営の2つに分類されます。
葬儀場の知識を持つときに得ておくべきことは、火葬場はすべての葬儀場にある施設ではなくこと、決められた場所に設置が行われて管轄になっている住所に住んでいた人の火葬は市民や区民の割引が適用され、さらに優先的に火葬が執り行われるなど、知識を持っておきましょう。

葬儀場は葬祭場や斎場とも呼ばれる葬儀会場

葬儀場と呼ばれる施設は葬祭場や斎場という名称で呼ばれることもあります。
どの名称であっても役割はほとんど同じで、お葬式や通夜、さらには四十九日法要といった儀式が行われます。
こういった葬儀会場は公営と民営に分かれており、公営の場合は比較的安価に火葬を行うことが出来ますが、そのほかの行事は行えないこともあります。
一方で、民営の葬儀場は火葬場以外にも様々な設備や部屋が整っており、例えば葬儀の後に親類が集まって会食を行う食事会場であったり、喪主を務める家族が荷物を置いたり身だしなみを整えることができる控え室が併設されています。
地域によってはその日のうちに香典の一部を返す慣習があり、香典を開封して一部を新しい封筒に入れる作業などを行うことが可能です。
さらに、規模が大きい葬儀場はご遺体の安置を行うことが出来る場合もあります。
亡くなってから火葬するまで日にちがあいてしまうという場合に利用でき、スケジュールによっては大いに助かるサービスです。

葬儀場は葬儀式や告別式を執り行うための役割がある

葬儀場は、亡くなった方への最後の別れと敬意を表すための役割を持つ重要な場所です。
葬儀場では葬儀式や告別式が執り行われます。
これは亡くなった方の遺族や友人、関係者にとって喪失を受け入れ、心の中で故人と向き合う機会を提供するものです。
葬儀式では亡くなった方の遺体に対する最後の祈りや感謝の言葉が捧げられます。
家族や友人が故人の人生を振り返り、共有することで、彼らの思い出と絆が深まります。
葬儀式は参列者が悲しみを共有し、互いに支え合う機会となります。
これは、喪失感や心の痛みを分かち合い、共感する大切なプロセスです。
一方告別式は葬儀式とは異なり、故人へのお別れの言葉を述べる機会です。
遺族や友人、知人が故人の人生や功績をたたえ感謝の意を表します。
告別式は亡くなった方との別れを心穏やかにするための重要な儀式であり、故人への最後の敬意を捧げる場でもあります。
葬儀場はこのような葬儀式や告別式を執り行うことで、遺族や友人、関係者にとって心の支えとなります。
また葬儀場は宗教や文化に応じた儀式を提供する場でもあります。
そのため様々な宗派や信仰を持つ人々にとって、故人への思いを形にする場として大切な存在です。

公営の葬儀場の中には火葬場が併設されているところもある

民営の葬儀場は火葬するための会場が別に設置されているケースがほとんどなので、車やマイクロバスでの移動が必要となります。
一方で公営の葬儀場に関しては、火葬場が併設されているところも多いので、その場合はわざわざ移動する必要がありません。
特に高齢者にとっては車やバスへの乗り降りも負担になりますし、高齢の親族が多いのであれば火葬場が併設されている葬儀場を選ぶのもいいでしょう。
また公営であれば葬儀費用も抑えられるメリットがあるので、金銭面での負担も少なくて済みます。
宗派も問わず誰でも利用が可能なので、信仰の心配をしなくていいのも利点の1つです。
公営の葬儀場を選ぶにあたっては、火葬できる会場が併設されているかどうかの確認も大事ですが、立地条件やアクセス面も考慮する必要があります。
特に多数の参列者が見込まれる場合、なるべく最寄りの駅やバス停から近い方がいいですし、車で訪れる人のことも考えると駐車スペースの確保も重要となります。

斎場の名がついている葬儀場の多くは火葬設備がある施設

葬儀場には民営や公営といった運営母体の種類がありますが、民営は主に葬儀社などが運営を行っている施設で、公営は自治体が管理している施設です。
ただ、東京都の場合は火葬場を持つ民営の葬儀場もあります。
そもそも火葬場は決められた施設が各都道府県の市区町村に存在しているといわれており、管轄する住所に住んでいた人の火葬は割引料金が適用されるといった特徴があるようです。
仮に、別のエリアにある火葬場で火葬処理を行うと、その地域に住む人々が優先となるので空いたときでなければ火葬炉が使えない、しかも通常よりも値段が高くなります。
そのため、一般的には各市区町村にある施設を利用する形になりますが、このとき使うのが斎場と呼ぶ葬儀場です。
東京都は民営母体になっているところも多いのですが、その他の地域においては斎場の名が付いている葬儀場は火葬炉の設備が整っている場所です。
最近は、煙突などを持たない施設も増えているので利用しないと火葬場であることが分かりにくいところも増えているようです。

宿泊施設や遺体安置ができる施設を持つ葬儀場も多い

葬儀場の中には遺体安置が出来たり、宿泊施設を併設しているところも少なくありません。
日本の法律では亡くなってから、24時間以内には火葬を執り行うことはできません。
最低でも1日、お通夜などを含めると2日から3日は安置するケースが一般的です。
自宅で安置することもできますが、場所を確保しなければいけない・マンションなどでエレベーターを使う際にサイズを確認する必要があるなどの理由から、葬儀場を選ぶことが多いです。
葬儀場であればデリケートな遺体の管理を葬儀社が対応してくれますし、部屋も確保する必要はないのでご遺族の負担を軽減することができます。
もし付き添いを希望する場合は、宿泊できるかも確認しておくと良いでしょう。
宿泊施設があるところなら、火葬を執り行うまで付き添うことが可能です。
施設が無いという場合は、近くのホテルなどに予約をする必要があります。
宿泊を希望する参列者が多い場合は、宿泊OKな葬儀場を選びたいところです。

土日でも葬儀は可能?葬儀場に定休日はある?

葬儀場は基本的に土日祝日でも利用可能です。
家族が突然亡くなってしまっても、問題なく葬儀場を利用することはできるでしょう。
ただし全ての葬儀場が年中無休というわけではなく、個別に定休日が定められています。
定休日の設定はそれぞれ異なり、年末年始のみを休みにしたり、月毎に定休を取ったりと対応が違います。
利用したい葬儀場がある場合には、事前にお休みを調べておくとスムーズに使うことができるはずです。
また、葬儀や法要を扱う性質上、六曜に配慮して休日が設定されていることもあります。
この場合は大安や仏滅など比較的葬儀が多い日にちは定休にはせず営業を続け、友引などは休館になるでしょう。
基本の考え方としては土日であっても葬儀は可能となっており、施設の設備なども稼働しています。
参加者に配慮して祝日に葬儀を行なったり、訪れてもらいやすい日程を組むなども工夫も可能です。
お通夜などは亡くなった当日になるため調整することができませんが、葬儀はある程度の調整もできるようになっています。

公営と民営それぞれの葬儀場の特徴

葬儀場には主に公営と民営の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
公営葬儀場は市町村などの行政によって運営されており、利用料金は低めに設定されています。
火葬場を併設していることも多いため、利用しやすいのが特徴です。
設備は華美ではなく交通の便も悪い傾向にあるものの、料金の安さから多くの人が利用しています。
利用希望者が多いため、予約をとりにくいのが難点でしょう。
民間の葬儀場は一般の企業によって運営されており、充実した設備やプランが魅力です。
行政の運営と比べるとアクセスも良好で、弔問客も参加しやすくなっています。
ただし料金がやや高めだったり、火葬場が併設されていなかったりと、不便な点があることは承知の上で利用することになります。
大きめの会場も多いため、たくさんの弔問客が訪れる場合には、民間の葬儀場を利用する例もあるでしょう。
なお、一般企業が運営する場合と、葬儀社が運営する場合により多少の違いがあります。

家族葬に適した葬儀場の特徴

家族葬に適した葬儀場の特徴として、会葬者に見合った広さの会場という点が挙げられます。
一般葬の場合、故人にゆかりのあった多くの方が参列するので、それなりに広い会場が必要です。
一方、ご遺族と親族のみでお葬式を執り行うという場合、一般葬に使用する大きさの葬儀場だと広すぎてしまいます。
大型の式場でお葬式を行った場合、会葬者が少ないためガランとした印象になり、寂しく感じてしまうかもしれません。
会場が広すぎないところであれば、寂しい雰囲気にもなりにくいでしょう。
専用の会場という場合、貸し切りで葬儀を執り行うことも可能です。
他の葬儀の会葬者や関係者と会うことがないので、ゆっくりと故人とお別れする時間を過ごせます。
また貸し切りというところであれば、小さなお子さんがいる場合も安心して参列することができるでしょう。
家族葬を選択する場合、高齢者の方が会葬者となることが多いので、自家用車でも行き来しやすいよう駐車場があるところも喜ばれます。

葬儀場は宗教や宗派などを問わず誰もが利用できる?

基本的に葬儀場を利用する場合には、特定の宗教であることを理由に利用を断られるということはありませんので安心です。
日本で行われる葬儀の多くは仏式または神式であると言えますが、キリスト教やイスラム教の信者の方が利用を希望される例も珍しくない状況にあります。
そのほかにも、現代日本においては少数派の信徒の方であったり近年は価値観の多様化によって無宗教スタイルを希望している方であったりと、葬儀場の多くはさまざまなニーズがあります。
葬儀場はそれらのニーズにしっかりと応えることができるようになっていますから、不安に感じた場合には一度相談をしてみることがおすすめです。
故人の好きだった音楽を流して歌いながら送り出すスタイルや、特に格式張らずに普段のまま送り出すお別れ会形式など、新しい価値観のもとで行われる式も増えていると言えるでしょう。
葬儀場によっては、一般的な葬儀と異なる方法を希望する場合には事前の相談や確認が必要となるケースもありますから、まずは一度問い合わせをしておくことがベストです。

参列者にとって交通の便が良い場所は葬儀場を選ぶ際のポイント

葬儀場は参列者にとって、交通の便が良いところを選ぶと喜ばれます。
例えば都心部であれば、駅やバス停が近くにある葬儀場であれば、交通アクセスが良いのでおすすめです。
また宿泊を希望する方が多い場合には、式場に宿泊施設が併設されているか、ホテルなどの近くにあるところが良いでしょう。
ただ、このような条件は地方だと少し変わってきます。
地方でも大きな都市があるところであれば、駅やバス停近くだと行きやすいですが、地方の場合は葬儀場自体が駅など公共交通機関のある場所から、かなり離れた場所にあるケースも少なくありません。
このような場合だと自家用車を利用して参列する方が多いので、駐車場があるところを選ぶと良いでしょう。
駐車場の数が多いとより安心です。
もし駐車場の数が少なかった場合は、事前に数人で乗り合ってきて欲しい旨を事前に伝えておくようにしましょう。
そうすることで、駐車場に車を止めることができないというトラブルを避けることができます。

葬儀場ではお葬式の後の会食も利用できる?

葬儀場の中には参加者が集まって会食ができるスペースを用意し、食事の提供を行なっている例も多く存在しています。
葬儀後の会食は精進落としと呼ばれ、参加者は親族が中心です。
一般参加者が出席することもありますが、あくまでも故人とごく親しかった人や、葬儀の手伝いをしてくれた人などに限られるでしょう。
葬儀場で精進落としを行う場合、火葬の後に行うか先に行うかなどの詳細は地域によって大きく変わります。
その地域の精進落としがわからない場合には、葬儀社や葬儀場などに事前に確認してすることをお勧めします。
葬儀場では食事の用意が行われ、故人の思い出について語りながら親族や親しい友人などと話をすることになるでしょう。
提供される料理は提携している仕出店を利用したり、厨房で作られたりと多種多様です。
会場を選ぶ場合には、出席する人の人数に合わせて十分な席数がある場所を選択することが大切になります。
快適な室内で美味しい料理を食べながら、お酒を飲み交わして故人を偲びます。

お坊さんへのお車代はお寺と葬儀場の距離で決まる?

葬儀場では、僧侶によるお経をお願いする目的で菩薩寺を持つ人はお寺の坊さんに出張して頂いて葬儀場の会場内でお経を唱えてもらうことになります。
ただ、菩薩寺を持たない人などは葬儀場や葬儀社が提携しているお寺さんに頼んで出張してもらうなどになり、この場合は全体的な費用の中で含めた形で計上されることになるのが一般的です。
もちろん、明細書には出張費などのような名目で記載が行われるため、どのような項目に対して費用がいくらかかるのか知ることができます。
これに対して、菩薩寺を持つ人の場合は報酬の支払いやお車代などを手渡しする形になります。
お車代と呼ばれるものは、お寺から葬儀場までの距離で決まるものといわれていますが、相場としては5,000円などの金額です。
なお、距離が離れている場合や移動距離が5分程度などに場合は金額が変わります。
距離が離れている場合は1万円で近隣の場合は3,000円が相場になるといわれています。

公営の葬儀場は公共施設になるため施設利用料が安い

葬儀の費用が気になる、故人の意思もあってできるだけ安く抑えたいと考えている例もあるのではないでしょうか。
残された遺族にとって、葬儀にかかる費用は難しい問題です。
費用をできるだけ安く抑えたい場合には、公共施設の利用がおすすめです。
葬儀場は民間の企業や葬儀社が運営してるものと、市町村などの行政が運営しているものに分かれます。
民間の葬儀場は施設が充実している一方で、施設に利用料は高めに設定されています。
一方で行政が運営している公共の葬儀場は費用が低めに設定されており、さまざまな人が利用することができるでしょう。
民間の葬儀場に比べると施設は華美ではなく、基本的なものに限られるかもしれません。
しかし参加者が集まって葬儀を行うには十分な設備は整っており、火葬場が併設されていることが多いのもポイントです。
火葬場が併設されていれば、葬儀が終わった後に出棺を行う必要がなく、すぐに火葬へと移ることができます。

利用する前に確認しておきたい葬儀場でできることとは?

葬儀場を利用することで故人を供養することができますが、どのようなサービスが用意されているのかを確認しておく必要があります。
基本的に火葬をすることができますし、故人と最後のお別れなどをすることが可能です。
祭壇を用意して最後のお別れをすることができますから、故人としっかりと向き合うことができます。
食事をすることもできますから、故人のことを振り返りながら、参列者で一緒に食事を楽しむことが可能です。
葬儀場では故人を供養するためのことをほとんど行うことができますから、安心して最後のお別れをすることができます。
どのようなサービスが用意されているのかは、サービスを利用する場所で違いがありますから、希望する内容のサポートが用意されているのかを確認しないといけないです。
多くの葬儀場はたくさんの人が集まることができる環境になっていますから、家族葬ではなく一般葬をする場合でも安心して大人数で供養することができます。

著者:伊勢直也

筆者プロフィール

愛媛県松山市出身。
最近身内に不幸があり葬儀場を利用。
自分の経験を基に、葬儀に関する記事をまとめました。
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